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トレーニングを最適化するFLACシステムとは?

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22/10/06

トレーニングにはある程度の負荷が必要です。TRXサスペンショントレーナーを使えば、簡単に、負荷をかけたチャレンジングなトレーニングを行うことができます。

より激しく、より速く、より長く、追い込むことは誰にでもできます。しかし、「良い」トレーニングとは、ただチャレンジを提供するだけのものではありません。ストレングス、パワー、メタボリック等の各要素にフォーカスしたトレーニングに移行する前に、健全な動作パターンを構築できるようにする必要があります。

これは、私たちがTRXの教育システムを構築する中で、直面した最も重要な課題のひとつでした。正しい動作パターンを身につけながら、楽しく、効果的に、トレーニングできるよう導けるTRXインストラクターを育てるには何が必要なのか、あらゆる角度から検討しました。

そして、子供から高齢者、トレーニング初心者、中級者、上級者、エリートアスリートまで、すべての人に最適な指導をするためのベストプラクティスを網羅した頭文字、FLACにたどり着きました。

FLACとは、Focus(集中)、Learn(学習)、Apply(適用)、Challenge(挑戦)の頭文字をとったものです。簡単に言うと、FLACは、強さ、テンポ、パワー、安定性などの課題を加える前に、まずスキルを教えるためのシステムです。あなたがグループインストラクターであれ、パーソナルトレーナーであれ、あるいは自分でTRXを使ってトレーニングをしているとしても、トレーニングを行なっている時間を最大限に活用するために、FLACを使用することをお勧めします。ここでは、この4つのシンプルな言葉の背後にあるコンセプトと、FLACを使用して自分自身がトレーニングを行う際や、クライアントに指導する際にTRXでどのようにトレーニングができるかを説明します。

F = FOCUS 集中する
トレーニングの始めには、適切な負荷で、疲労閾値よりかなり低い強度で、動作を習得することに焦点を当てるべきです。同じ動作をより高い強度で、あるいは不安定な状態や、抵抗の高い状態で行うために必要な動作パターンを習得するため、最初は意識的に動く必要があります。

インストラクター/トレーナーは、シンプルで理解しやすい合図(キューイング)を使うことで、クライアントが基本的な動作パターンをマスターできるようにします。まず、インストラクターが動作の適切な開始位置、動き、終了位置を説明し、実演します。次にインストラクターの合図で、クライアントが実践します。ワークアウトやプログラムの初期段階では、どの関節を安定させ、どの関節を動かし、どの筋肉を働かせ、コアや全身をどのように動作に関与させるか、といったことに集中します。

L = LEARN 学ぶ
「学ぶ」とは、適切なプログレッション(漸進)を習得できるようにすることです。この段階では、「Focus(集中)」フェーズで学んだことを応用し、実際に負荷をかけていきます。これにより、クライアントはワークアウトの「Apply(適用)」フェーズで使用する動作に適した安定性、ベクトル、振り子の課題を見つけることができます。

例えば、TRXシングルレッグスクワットを適切なフォームで行うことができない場合、このフェーズできちんと見直し、良いフォームで行えるようにします。また、アンカーポイントから遠ざかったり、近づいたりして、適切な抵抗のレベルを見つけます。インストラクターは、クライアントが適切な負荷を見つけられるよう導き、指示を出します。

A = APPLY 適用する
このフェーズでは、先の2フェーズで学んだことをトレーニングに応用していきます。どのような動きをするか、どの関節を動かすか、体のどの部分を安定させるか、どの筋肉を発火させるか、収縮させるか、などの知識を身につけ、実際に動作に適用します。

C = CHALLENGE 挑戦する
最終フェーズでは、テンポを上げ、これまでに身につけた基礎的な動きに爆発的な動きを加えたり、動きの抵抗や安定性の要求を高めたりします。このフェーズは、トレーニングへの意識を高め、クライアントを「Challenge(挑戦)」させるのにふさわしい段階です。

FLACを使用したアプローチの最終的な目標は、適切な動作パターンやスキル(例:プッシュ、プル、スクワット、ランジ)を教えながら、コンディショニングのチャレンジも提供することです。私たちは、これがTRXを使ったトレーニングを指導する際に最適なアプローチであると考えています。

 

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